2009.08.25

麻生首相ら川越で政策訴え
 衆院選中盤、大物の応援相次ぐ

演説をを終え、声援に手を振って応える麻生首相=午後7時53分、本川越駅前で演説をを終え、声援に手を振って応える麻生首相=午後7時53分、本川越駅前で
投票日5日前の来訪
 30日の投票日まであと5日と迫った25日夜、麻生太郎首相が川越を訪れ、政策と応援候補への支持を訴えました。

まずはお詫びから
 この日午後7時半すぎ、物々しい警備態勢が敷かれる中、車で新富町の本川越駅前に到着した麻生首相は「お詫びから申し上げさせていただきます」と切り出し、「自民党がやってきた規制緩和などにより携帯電話などの通信分野が著しい発展を遂げた反面、地域によって格差が生まれたりワーキングプアなどの歪みが出ました。自民党のこれまでの政策に思いやりが足りなかったのではないかと反省しています」と述べました。

景気回復最優先を強調
 続いて麻生首相は「世界同時不況が日本を襲って以来、国民の暮らしを守ることが一番必要と確信し、半年間に4回も予算編成をやって中小企業対策や雇用調整助成金、特別融資などで多くの企業を倒産から守った。11日に出た経済成長率は3.7%に転じたが、地方都市や中小企業の皆さんが景気回復を実感してもらうまでには至っておらず、まだ道半ば」と語り、「景気回復は全治3年。引き続き最優先にやっていきたい」と政権継続に意欲を示しました。
終始、厳しい表情で政策を訴える麻生首相=午後7時38分、本川越駅前で終始、厳しい表情で政策を訴える麻生首相=午後7時38分、本川越駅前で


安全保障で他党を批判
 外交政策については「隣には核実験やミサイル発射実験をする北朝鮮という脅威がある。我々の子どもたちを拉致し、返す気もない国には断固たる政策が必要。そのための法案や、中東沖の海賊から自国の船を守る法案に対し、時に応じてブレた態度を取る政党に日本の安全保障を任せるわけにはいかない」と訴えました。

駅前は市民で埋め尽くされ
 本川越駅前の広場や道路を挟んだ向かいの歩道には、川越を訪れた総理大臣を一目見て演説を聞こうと集まった市民らで埋め尽くされ、一言一句を聞き漏らすまいと真剣に聞き入っていました。時折、手を振って声援を送る光景も見られ、遊説中は厳しい表情だった麻生首相も、この時ばかりは笑顔を見せながら応えていました。
 麻生首相は、歩道に集まった市民らと握手を交わしながら7時55分に車に乗り込み、
川越を後にしました。

土・日には川越で"河村対決"も
 麻生首相に先立ち、大物2人が応援演説で相次ぎ来訪。民主党衆院議員から名古屋市長に転身した河村たかし氏と、総理の女房役・河村建夫官房長官の"河村対決"が川越で繰り広げられました。
名古屋弁の名調子で応援演説する河村たかし名古屋市長=22日午後0時50分、本川越駅前で
名古屋弁の名調子で応援演説する河村たかし名古屋市長=22日午後0時50分、本川越駅前で
応援演説で川越を訪れた河村建夫官房長官=23日午後7時34分、川越駅東口駅前で
応援演説で川越を訪れた河村建夫官房長官=23日午後7時34分、川越駅東口駅前で
減税訴えた河村名古屋市長
 22日(土)には、名古屋市長の河村たかし氏が応援演説で川越に。
 午後0時半ごろ、電車で川越駅に到着した河村氏は東口駅前のクレアモール商店街入口でマイクを握り、「貴族のようになってしまった自民党をぶっつぶして政権交代し、減税をやってもらわな。減税せずに税金の無駄遣いや天下りをなくしても、役所に金が残るだけ。減税すれば無駄遣いなどやっとれんようになる」と親しみやすい名古屋弁で話し、「議員年金を廃止するなど、自分から身を切る度胸ある政治をやらないかん」と訴えました。
 この後、応援候補と自転車に分乗して本川越駅に向かった河村氏は、道中約1kmを走りながら沿道の人らに手を振ってアピール。
 0時45分ごろから本川越駅前でマイクを握り、「外国では議員はボランティア。日本は議員で飯が食える国で、大名や貴族のようになってしまった」と前置き。
 「選挙で危ないというときに消費税を上げるようなことを言っているのは国民をナメとる。民間は、より良い物をより安く売るために苦労しているのに、経費が要るから値上げするんだったら誰でも総理大臣になれる」と減税を叫び、「議員や公務員は納税者に仕える立場。税金を納める側が苦しみ、税金で食っている者が極楽なのはおかしい。政権交代で、この基本的な間違いをひっくり返さなあかん」と訴えました。
 河村氏はこの後、再び自転車に乗り川越駅西口に移動。ここでも名古屋弁の名調子で持論を展開し、集まった市民らに政策を訴え、握手攻めに遭いながら1時45分に川越を後にしました。
政権実績訴えた河村官房長官
 23日(日)には、官房長官の河村建夫氏が応援演説のため車で川越入り
 午後7時半すぎ、予定を30分遅れて川越駅東口駅前のクレアモール商店街入口に到着した河村氏は「不況脱出のため最優先でやってきた経済政策、国際社会での協調や安全保障、安定した社会保障など、自民党は公明党と共に責任政党として、政局より政策を優先して実績を積み重ねてきた。結果、経済成長率はプラスに転じた」と、これまで政権を担ってきた実績を強調。新型インフルエンザワクチンについては既報
 重ねて、「民主党は政権交代と盛んに言っているが、交代の先に本当に皆さんの幸せや繁栄があるのか、しっかり考えてもらいたい。自民党はこれからも経済の完全回復に向けやり抜く」と、政権交代の選挙ムードをけん制しました。
 続いて、「寄せ集めの民主党は外交・防衛では一枚岩ではなく、そんな政党に日本の国益が守れるのか、誠に不安。安全保障など任せられるのか疑問だ」と延べ、「この1週間が大事。単に政権を選べばいいというのではなく、ぜひマニフェストをよく見比べて、具体的な裏付けに基づいた政策を選んでほしい。ふるさとや国のことを切実に考え汗を流す貴重な政治家を失ってはならない」などと訴えました。
 現職の官房長官が川越に来るとあって、アトレ入口の階段や横断歩道橋は集まった市民や会社帰りのサラリーマンらでいっぱいに。河村氏が移動する8時ごろまで、幾重にも人垣を作って聞き入っていました。
 河村氏はこの後、応援候補の選挙事務所に移動。集まった支援者らを励まして午後9時すぎ、車で川越を後にしました。



総理大臣の川越来訪とあって駅前広場は聴衆で埋め尽くされ=25日午後7時半すぎ、本川越駅前で
総理大臣の川越来訪とあって駅前広場は聴衆で埋め尽くされ=25日午後7時半すぎ、本川越駅前で
麻生首相到着に備え、物々しい警備が敷かれた駅前周辺=午後7時すぎ、本川越駅前で
麻生首相到着に備え、物々しい警備が敷かれた駅前周辺=午後7時すぎ、本川越駅前で

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