【ニュース短信保存庫 2014年05〜06月】 
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最終日、4時間半遅れ質疑
 市議会、市長発言の撤回要求は否決
        2014年06月25
上程案の質疑開始が閉庁後の午後5時半からとなった6月定例会最終日
上程案の質疑開始が閉庁後の午後5時半からとなった6月定例会最終日
江田肇議長
江田肇議長
質疑開始は午後5時半、閉会は7時半
 25日午後1時から予定されていた川越市議会(江田肇議長)6月定例会最終日は、30分遅れの1時半に開会こそされたものの、冒頭で議会運営委員会の委員交代が諮られただけで約10分で休憩に
 その後、新たなメンバーによる議運での意見調整に手間取り、上程案の採決など予定されていた質疑に入ったのは4時間半遅れの5時半から。閉会は午後7時半という異常な事態となりました。

議会運営委員会の新旧メンバー
新メンバー
旧メンバー
氏名
所属会派
氏名
所属会派
委員長
小ノ澤哲也
公明党
三上喜久蔵
やまぶき会
副委員長
倉嶋美恵子
やまぶき会
小ノ澤哲也
公明党
委員
吉野郁惠
やまぶき会
左に同じ
委員
片野広隆
民主党
委員
柿田有一
日本共産党
委員
吉田光雄
自民無所属
委員
高橋剛
市民フォ
委員
石川智明
P川越21
委員
近藤芳宏
公明党
委員
新井喜一
やまぶき会
議運委員の交代は結果2人のみ
三上喜久蔵委員長
三上喜久蔵委員長
 この日、午前10時から開かれた議運(三上喜久蔵委員長)で、委員10人全員の辞任の申し出を本会議に諮ることを決議。
 これに伴う事務書類作成のため、本会議開会が30分遅れの午後1時半となることに。
 開会した本会議では、委員一人ひとりの辞任許可について諮られ、続いて議長指名により新たな委員を選任。
 結果的に変更となった委員は、やまぶき会の三上喜久蔵市議と倉嶋美恵子市議だけとなりました。
(右表参照)

委員長互選や採決方法の合意手間取る
 午後1時47分から開かれた新たなメンバーによる議運では、会場を別室に移して非公開で新たな委員長を互選しましたが合意形成に手間取り、調整がまとまったのは2時43分。
小ノ澤哲也・新委員長
小ノ澤哲也・新委員長
倉嶋美恵子・副委員長
倉嶋美恵子・新副委員長
 3時すぎから小ノ澤哲也・新委員長、倉嶋美恵子・新副委員長の下で開かれた初の議運では、11日に川合善明市長が小林薫市議の一般質問に対して行った答弁に対する「市長に発言の撤回と反省を求める決議(案)」の採決方法を、「起立採決」とするか「無記名投票」とするかで意見が分かれ、正副委員長の調整に委ねることに。
 結果的に従来の慣習どおり無記名投票とすることに決まったのは午後4時を回ってから。これに続き、本来の議運の議題だった「最終日の議会運営について」などを協議したため、本会議の質疑が再開されたのは5時半からとなりました。

1人ずつ名前を呼ばれ、壇上で無記名により賛否を投じる各市議
1人ずつ名前を呼ばれ、壇上で無記名により賛否を投じる各市議
否決された「市長に発言の撤回と反省を求める決議(案)」
 市長は、6月11日に行われた小林議員の一般質問に対し、地方自治法第132条を引用し、これを理由に答弁を行わなかった。地方自治法第132条とは、「普通地方公共団体の議会の会議または委員会においては、議員は、無礼の言葉を使用し、または他人の私生活にわたる言論をしてはならない」とあり、対象となるのは議員であり、この法律の適用者には市長は含まれていない。従って、この法律を引用し、答弁を行わなかった川合市長は、議会における議員の質問に真摯に答えるべき義務を果たさなかったと言わざるを得ない。
 また、小林議員に抗議文を渡すという私的な目的のために、公用車により小林議員宅を訪問したことについては、「公務の途中で寄り道したものであり、これは、遠方へ公用車で移動中にコンビニに寄って飲み物を買うなどの行為と同様である」との答弁であったが、議員に抗議文を渡すという行為と、コンビニで飲み物を買う行為を同様の行為と見なすことは、相手に対し無礼なことであり、大変遺憾である。
 さらに、地方公務員法第35条では「職務に専念する義務として」勤務時間および職務上の注意力のすべてをその職責遂行のために用い、当該地方公共団体がなすべき責を有する職務にのみ従事しなければならないとあり、他の職員の模範となるべき市長が、公務中に私的な行為を、しかも公用車を使用し、今回の行為に至ったことは、断じて許されるものではない。
 その他、小林議員の一般質問に対しての市長答弁については、全体を通して違和感を抱かざるを得ない内容であり、このような答弁がなされることは、他の議員に対する答弁や、今後の議会運営に大きく影響すること、および本来市政の両輪として良好であるべき議会と市長との関係についても危ぐするものである。
 結果、市長答弁後、議会運営委員会として協議の上、川合市長に対し、再三にわたり誠実な対応を求めたが、議会運営委員会として受け入れられる回答はなかった。
 以上により、議会は川合善明市長に対し発言の撤回と反省を求めるものである。右、決議する。
事情分からず傍聴者から怒りの声
 この日は、「手話言語法の制定を求める意見書」の決議が提案されていたことから聴覚障害者や支援団体、自治連の正副会長、一般市民ら約30人が傍聴に訪れましたが、詳しい状況説明も無いまま4時間半以上も待たされる羽目に。
 また、この日は聴覚障害を持つ傍聴者のために手話通訳2人も待機。傍聴目的の質疑が始まるまでただ待つばかりの市民からは、口々に不安や怒りの声が上がっていました。

市長発言の撤回要求決議は否決
石川智明市議
石川智明市議
柿田有一市議
柿田有一市議
 閉庁後の開催となった本会議では冒頭、「市長に発言の撤回と反省を求める決議(案)」について石川智明市議(プロジェクト川越21)が提案理由について説明(右表参照)。
 柿田有一市議(共産党)が賛成討論した後、議員一人ひとりが呼ばれて壇上で無記名により投票。
 開票の結果、賛成9票・反対25票・白票(反対扱い)1票で、反対多数により同決議は否決されました。

全ての議案を「原案通り可決」
 今議会では市長の提出議案が30本・議員提出議案が1本(川越市議会会議規則の一部を改正する規則を定めることについて)・請願が1本(「手話言語法」制定を求める請願書)・意見書が2本(「手話言語法」制定を求める意見書、軽度外傷性脳損傷に関わる周知および労災認定基準の改正などを要請する意見書)などが上程されていましたが、いずれも本会議で全議員に諮られ原案通り可決されました。
(写真は元町の川越市役所・市議会本会議場で=議会の許可により撮影)
4時間半以上待った後、「手話言語法制定を求める意見書」など、質疑の成り行きを見守る聴覚障害者や支援団体などの傍聴者
4時間半以上待った後、「手話言語法制定を求める意見書」など、質疑の成り行きを見守る聴覚障害者や支援団体などの傍聴者

「手話言語法制定を求める意見書」について提案理由を説明する片野広隆・保健福祉常任委員長。写真左は聴覚障害の傍聴者のために用意された手話通訳
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公金・個人情報の不明追及
 市は事件発生から半年以上公表せず
      2014年06月13
所在不明の公金と個人情報リストについて一般質問が行われた市議会本会議場(イラスト)
所在不明の公金と個人情報リストについて一般質問が行われた市議会本会議場(イラスト)
事件発生から半年以上公表せず
 昨年9月の長寿祝い金贈呈事業の返還金7人分8万円と受領書298人分、金婚祝い記念品贈呈者49組98人分の対象者リストが所在不明になっている事実を、市が今月4日まで半年以上も公表せずに処理していた問題について、13日開かれた市議会6月定例会で片野広隆市議(民主党)が追及。
 風間清司・奥山秀両副市長が公金や個人情報管理の甘さ・公表の遅れ・不適切な事後処理などを認め、市民と議会に謝罪しました。

片野広隆市議
片野広隆市議
現金・個人情報の受け渡しに書類なし
 紛失事故の詳細をただした片野氏に対し、庭山芳樹福祉部長が「昨年11月29日に霞ヶ関地区において返還金・対象者リストの紛失事故が判明、高齢者生きがい課長・副課長に口頭で報告。12月1日に栗原薫福祉部長(当時)に口頭で報告、2日に事務室内の再捜索や関係職員の事情聴取を行ったが発見できず。3日に川合市長や奥山副市長に口頭で報告。市長の指示で再調査した後、今年1月30日付で報告書にまとめて2月12日に市長に提出した」などと経緯を説明。
 「12月4日から9日までに民生委員33人に聴き取り調査し、事務室内を3回・文書保管場所2カ所を各1回捜索したが見つからなかった。11月29日午後2時ごろ民生委員が現金とリストを市に返還したとされているが、預かったことを記憶する職員はいなかった。受け渡しの際に書類も残していないため、事実確認はできない」などと答弁。
 事故発生の原因については「長年の信頼関係を重視するあまり確認書類を作ってこなかった管理体制の甘さが原因で、公金や個人情報の管理に対する意識が十分ではなかった」とし、「管理体制の不備に問題があった」と答えました。

奥山秀副市長
奥山秀副市長
「事務処理は担当者任せが原因」
 また、奥山副市長は「4月26日の部課長会議で、具体的な事案は明かさず公金管理で不適切な事件が発生したことを報告した。事務処理を担当任せにしていたのが原因で、管理職は適正な組織管理に努めなければならないと指示した」「自分自身の認識を改め、事故発生の防止・市民の信頼回復に全力で取り組んでいきたい」とし、公表が遅れた理由については「関係職員の処分を含めて報告するつもりだった」としました。

「職員による損失補てんは不適切」
 所在不明の返還金については、問題発生の責任を取る形で高齢者生きがい課の課長が3万円、副課長が1万円、担当主査らが4万円を補てん。
 これについて、片野氏が「地方自治法第243条では、監査委員に調査依頼した上で損害賠償額を決めなければならないなどとされているのに、その手続きがなされていない。市の管理体制が原因だったのに、職員に不明金の補てんをさせたのは適切だったのか、市長・副市長の責任は?」などと追及。
 奥山秀副市長は「職員による補てんは、必ずしも正しかったとは考えていない。監査委員に事実認定や賠償責任の有無などを含め、あらためて監査を求めていきたい」などと答弁。

風間清司副市長
風間清司副市長
「再発防止が市長・副市長の責任」
 市長・副市長の責任については、風間副市長が過去の経験を活かせず事件が再発したことについて謝罪した上で「公金管理体制の整備や個人情報の取り扱いについてマニュアルの見直し・作成、組織的なチェック体制の整備を進めること、事務管理体制の強化に取り組むことで事故再発防止にあたることが責任と考えている」などと答えるにとどまり、監査後にあらためて事故責任を決める考えを示しました。

市は「更に捜索を続ける」と約束
 これまで、総額で5,000万円を超す長寿祝い金や個人情報リストの受け渡しに確認書類を残さず処理してきた、ずさんな管理が原因で起こった今回の事件。
 市では「不明になっている返還金と対象者リストについて、さらに捜索を続ける」としていますが、事件発生から半年以上も経っており、解決がうやむやになることが懸念されています。
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市長答弁めぐり質疑中断
 一般質問初日で傍聴市民、怒って帰る
     2014年06月11
一般質問の初日で突然の質疑中断に、満場の傍聴市民から不満の声が。
一般質問の初日で突然の質疑中断に、満場の傍聴市民から不満の声が。

江田肇議長
江田肇議長
市長答弁めぐって質疑が中断
 11日午前10時から元町の川越市役所で開かれた市議会6月定例会(江田肇議長)の一般質問初日で、川合善明市長の答弁をめぐり質疑が2時間以上中断する波乱がありました。

小林薫市議
小林薫市議
小林氏、市長の政治姿勢ただす
 この日2番目に登壇した小林薫市議(プロジェクト川越21)が、市長の政治姿勢について質問。
 4月22日に川合市長が小林氏の自宅を訪問して同氏のブログの一部削除を申し入れる抗議文を手渡した際に公用車を使用したこと、後日に抗議を撤回する文書を秘書課長に届けさせたことの是非についてただしました。

川合善明市長
川合善明市長
地方自治法を理由に答弁避ける
 これに対し、川合市長が「個人的な私生活上の事柄にふれることは、地方自治法132条(注)の趣旨に反することになるので答えられない」などと答弁。
 小林氏はこの答弁に納得はしませんでしたが、「議会が混乱するのでこれ以上追及しないが、今後言動には十分注意してほしい」などと、それ以上の答弁は求めず2回で質疑を中断。
(注)地方自治法132条は議会の品位の保持について定めた条文で、「地方自治体の議会の会議または委員会においては、議員は無礼な言葉を使用し、または他人の私生活にわたる言論をしてはならない」としており、あくまで議員を対象とした法律。

石川智明市議
石川智明市議
石川氏が議長に休憩動議を発動
 ここで、同会派の石川智明市議が江田議長に対し「市長答弁に問題がある」として休憩動議を発動。
 市長・副市長・教育長・部長や満席の傍聴市民らを本会議場に残したまま、11時21分から質疑は中断となりました。

満席で市民85人が交代で傍聴
 この日は朝からの悪天候にかかわらず、本会議場の傍聴席55をはるかに超す市民85人(自治連関係者約50人・交通安全母の会約10人・労組関係者約15人・その他市民約10人)が開会前から訪れ、入り切れない人は控え室で待機。時間を区切って交代で傍聴するといった異例な事態に。

突然の質疑中断で傍聴人怒こる
 傍聴席からは、いきなりの質疑中断に戸惑う人や、質疑が2回で終わってしまい、市長から納得いく答えが聞けなかったことに対する不満の声が続出。
 「納得できない」「なぜ追及をやめるのか」「答弁しなくていいのか」「何のために来たのか分からない」「傍聴者に説明しないまま、また中断か」などの声を残し、怒って次々と帰ってしまいました。

三上喜久蔵委員長
三上喜久蔵委員長
「法理由で今後も答弁回避の恐れ」
 11時34分から開かれた議会運営委員会(三上喜久蔵委員長)では、休憩動議を発したことについて石川委員が「市長は法律の条文を挙げて答弁しないとしたが、今後もこうした問題で、他の議員の質問でも同様の理由で答弁が得られなくなる恐れがある。確認してほしくて休憩を申し出た」などと説明。
 少しでも早く質疑を再開するために、小林氏の質疑を保留にして、次の議員質疑を進めてはどうか」などと提案しました。

一般質問初日の傍聴人は満席。控え室で待機の市民と交代で傍聴
一般質問初日の傍聴人は満席。控え室で待機の市民と交代で傍聴
132条の問題は別途協議に
 これらについて、いったん各会派に持ち帰って検討することになり、午後1時に議運を再開。
 小林氏の質問は本人がこれ以上の答弁を求めていないこともあり終結とし、132条の件については別途協議の場を持つことで同意。1時45分に本会議を再開することを決めました。

再開後の傍聴人、残りわずか
 中断から2時間24分後に再開された本会議では、冒頭に江田議長が休憩動議についての説明を読み上げましたが、それを聞く傍聴人はわずか8人のみ。
 その後、一般質問は粛々と進められましたが、時間を追うごとに傍聴人は減り、3時半すぎには本紙を含めわずか2人に。
 せっかく市政に関心を寄せてくれた市民の気持ちに応えられられなかった一般質問初日となりました。
 一般質問2日目は、あす12日午前10時から再開。誰でも傍聴することができます。
(写真は元町の川越市役所本会議場で、休憩後に撮影したもの)
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「重度障害者支援、改善したい」
 第1回タウンミーティングで川合市長
          2014年05月19
今年度第1回「川合市長市長と語り合うタウンミーティング」で、障害者の生活をテーマに意見や質問を述べる団体の代表ら
今年度第1回「川合市長市長と語り合うタウンミーティング」で、障害者の生活をテーマに意見や質問を述べる団体の代表ら

参加者の質問に答える川合善明市長
参加者の質問に答える川合善明市長
6年目の今年はテーマ別に開催
 市民と直接対話し、生の声を市政に反映させようという「川合市長と語り合うタウンミーティング」が、19日午後6時から約2時間、元町の川越市役所で開かれました。
 市長就任以来、毎年続けられているこの試みも今年で6年目。これまで、地域別や職業別・分野別などに分けて行ってきましたが、今年度はテーマ別に7回開催を予定。

1回目は「障害者の生活について」
 1回目となるこの日は、「障害者の生活について」をテーマに、市障害者団体連絡協議会に加盟する12団体の代表者ら43人が参加。
 市からは川合市長のほか、奥山秀副市長、栗原薫・総務部長、木島宣之・市民部長、庭山芳樹・福祉部長、関根水絵・保健医療部長、田宮修・都市計画部参事らが出席。専門分野での質問に答えました。

奥山秀副市長
奥山秀副市長
栗原薫・総務部長
栗原薫・総務部長
木島宣之・市民部長
木島宣之・市民部長
庭山芳樹・福祉部長
庭山芳樹・福祉部長
関根水絵・保健医療部長
関根水絵・保健医療部長
田宮修・都市計画部参事
田宮修・都市計画部参事
障害の内容で課題や問題点はさまざま
 市内で障害を持つ人は、約1万4,000人。一口に障害といっても、視聴覚や四肢など身体に障害を持つ人や知的障害、統合失調症など精神面の障害など、日常生活で抱える問題点や課題は障害の内容によってさまざま。サポートの在り方や対応も異なる点が多々あります。
 その中で、今回はテーマを障害者の「防災対策」「生活サポート」「移動手段」の3つに重点を置いて意見や質問・要望などを聞きました。

「中学の武道場22カ所を福祉避難所に」
 「防災対策」では、「災害時には、知的障害を持つ子どもなどは動揺して混乱してしまう。落ち着いて避難できるような誘導の仕組みを考えてほしい」などの声が。
 川合市長が「昨年度、特別な配慮を要する方のために市内に福祉避難所を2カ所用意したが、今後は市内に22校ある中学校の武道場を使えるようにできないかと考えています」などと答えました。

「災害時、聴覚障害者に手話通訳支援を」
 「福祉避難所では、聴覚障害者は手話通訳がないと水や食べ物の支給にも気付かなかったり、案内・誘導にも対応が遅れてしまう。十分な支援対策を」「川越市でも、手話言語条例をつくってほしい」「大人になって聴覚障害になった場合、手話が分からず災害時でも情報が伝わらない。高齢者難聴が増えている中で、何らかの対応を考えてほしい」などの声が。
 川合市長や庭山福祉部長、栗原総務部長らがそれぞれの立場で検討を約束しました。

それぞれの立場から障害者支援の重要性を訴える参加者
それぞれの立場から障害者支援の重要性を訴える参加者
それぞれの立場から障害者支援の重要性を訴える参加者
「腎臓透析患者、1回120Lの純水が必要」
 「腎臓の透析が必要な人は、避難先でイオンを含まない『純水』が1回約120リットル必要になる。病院や近隣市町村との補給・連絡体制を密にしてほしい」の声には、川合市長が「医師会と災害時の協定を結び、通常必要な分以上の薬や医療品の確保をお願いしているが、その中に純水が含まれているかについては確認します」などと話しました。

重度障害者入院でヘルパーは経済的負担
 「生活サポート」では、「完全看護をうたっている病院でも、重度障害者が入院すると『ヘルパーを雇ってくれ』と言われる。経済的に恵まれない障害者でもヘルパーを呼べるような施策を」の声が。
 これには、川合市長が「一定以上の重い障害を持った人が入院した場合には、金銭的な支援やヘルパー派遣などについて検討したい」などと答えました。
 「入所支援施設の待機者が50人以上いる。体と心の多重障害を持つ人もおり、施設の受入体制を充実させてほしい」の声には、川合市長が「重度障害の人が暮らせる入所支援施設については難しい問題もあるが、社会福祉法人・医療法人の連携を深める中で検討を進めていきたい」と回答。

「施設入所の重度障害者、外出にヘルパー認めて」
 「移動手段」では、「入所施設で生活している重度障害者が外出する際、狭山市や日高市から入所している人はヘルパーが使えるのに、川越の入所者は使うことができない。自宅やグループホームで生活している場合はヘルパーを使えるのに、施設入所者は使えないという決まりは改善してほしい」の声には、庭山福祉部長が「県では認めていないが、障害者の社会参加の推進の観点から移動支援は重要と考えるので、今後検討したい」などと回答。
 川合市長も「いろいろな面で課題もあるが、他自治体の例も鑑みて検討したい」と答えました。

障害の内容によって出される意見や要望もさまざま
障害の内容によって出される意見や要望もさまざま
障害の内容によって出される意見や要望もさまざま
障害の内容によって出される意見や要望もさまざま
シャトルバス、ダイヤ変更で講座に遅刻
 「昨年10月にシャトルバスのダイヤが変更され、川越駅9時29分発に乗ると渋滞に巻き込まれることが多く、市総合福祉センター「オアシス」で午前10時から始まる講座に間に合わない実態がある。また、午後の講座が終わるのは3時なのに、バスの発車時間が3時なので間に合わず、次は5時半発まで無い。改善してほしい」の声も。

バスダイヤや講座の時間見直しも検討
 これについて、田宮・都市計画部参事が「バスの運行状況については運行会社によく確認したい。講座の時刻との兼ね合いについては、バス全体のダイヤ調整をみて検討したい」などと回答。
 市社会福祉協議会の理事長も務める奥山副市長が「講座の開催時間についても、利用者の立場に立って検討したい」などと答えました。
 このほか、「平日も福祉バスを使えるようにしてほしい」「精神障害者の9割を占める2級以下の障害者にも、他の障害者同様にタクシー券の支給を」などの要望も出されました。

「重度障害者支援、一定程度やりたい」
 会議後、川合市長は本紙取材に「障害者施策は難しい面が多くあり、財政状況との兼ね合いを考えると重い課題がいっぱいあるが、そんな中でもできる内容からしっかりやっていかなければならないという思いを強くした」と話し、「施設に入所している重度障害者のサポート支援や精神障害者の移動支援など、全額ではないにしても一定程度やる方向で考えていきたい」などと話していました。

「生活支援以外にも課題、また開催して」
 参加者からは「これほどの障害者支援団体が一堂に会する機会はめったにないので、いろいろな声が聞けて有意義だった」「もっと話したかった」「行政全体を背負っている市長として、よくあれだけ前向きな発言をされたと思う」「きょうは生活支援についてがテーマだったが、ほかにも課題はいっぱいある。また開催してほしい」などの感想が聞かれました。
(写真は元町の川越市役所で)

障害者団体の代表らを前に挨拶する川合善明市長(写真左中央)
障害者団体の代表らを前に挨拶する川合善明市長(写真左中央)
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