ニュース・スケッチ         ▶トップページへ戻る

事実誤認の答弁で追及かわす
 議会より先に出馬会見した問題で川合市長
      2016年06月07
小ノ澤哲也議長
小ノ澤哲也議長
本会議で市長が事実誤認の答弁
 川越市の川合善明市長は、7日に開かれた市議会第4回定例会(小ノ澤哲也議長)の一般質問で、柿田有一市議(日本共産党)の質問に対し、事実誤認の答弁によってさらなる追及をかわしました。

「市長選出馬、議会は聞いていない」
柿田有一市議
柿田有一市議
 これは、市長の政治姿勢についてただした質問に答えたもの。
 柿田氏は、「市長は5月20日の記者会見で次期市長選に出馬する意向を表明した際、議会には話してある旨の発言をされたそうだが正副議長も直接は聞いておらず、議会には特段の連絡は頂いていないということが明らかになった。事実と違うコメントをしたことについて、メディアに謝るのか?」「合議体である議会について、市長は理解して対応しているのか」(主旨)などと質問。

川合善明市長
川合善明市長
「一部マスコミがやや不正確な報道」
 これに対し、川合市長は「一部の報道が、議会に話してあるとの記載をしているが、記者側からの問いに対して『問題ない』『ご了解いただいている』というふうに答えたように、失礼、ちょっと今、記憶があいまいですが、『ご理解いただいているものと認識しております』と、そんな主旨の返事をしたのが要約されて『議会に話してある』というふうに記載されたもので、やや不正確な報道であったかというふうに思います。したがいまして、『マスコミに話した内容は事実と食い違うのではないか』という点については、それを報道したマスコミ側がやや不正確な報道をされたというふうに、私は認識しています」「議会が合議体としての機関であることは理解していますし、より良い市政運営を行うためには、議会と市長とが良好かつ円滑な関係を保つことが重要あるということは認識しています」などと答えたもの。
 柿田氏はこの市長答弁を受け、「私は記者会見にいたわけではありませんから、事の正確さは分かりません」として、予め用意していた次の質問が出せませんでした。

記者会見(実録)と本紙記事の比較
 5月20日の記者会見のなかで、議会への事前連絡に関する記者団とのやりとりは次の通り。
 それについて報道したのは、小江戸新聞(本紙)のみ。市長は具体的なメディア名についてはふれなかったものの、「不正確な報道」とは本紙記事に対するものとみられます。
【5月20日の記者会見のやりとり(まま)】
 記者「この時期に(出馬表明)ということで、議会は24日からとおっしゃっていまして、今までも恐らく一般質問で聞かれていたので、そのとき答えずに議会が始まる前に記者会見というのは?」
 市長「実は、某政党の支部がですね。近いところで推薦を出すよという、そういう話もございまして、えーあの、正式に表明してないのに推薦をもらうのもちょっといかがなものかという、そういう意見もあってですね」
 記者「それで、ちょっと急いだという?」
 市長「まあ、そうですね」
 記者「じゃあ、特に議会側から、その、議会の場でなぜ言わないんだという突っ込みは?」
 市長「あ、それは、あの、基本的にはご理解いただいているものというふうに、ええ」
 記者「根回しは、済んでいると?」
 市長
「ええ、お話はしてあります」
【本紙記事(5月20日付・原文まま)】
 6月議会開会(24日)を待たずに表明したことについては「某政党の支部が近く推薦したい旨を申し出てくれているので、出馬表明していないのに推薦を頂くわけにはいかないということで急いだ。議会にお話はしてあります」などと明かしました。
 これが、市長答弁で「不正確な報道」とされたもので、記事にするうえで要約こそしているものの「不正確な報道」のそしりは心外で、答弁は事実誤認に基づくもの。報道機関としての名誉を著しく毀損する指摘になっています。

桐野忠・議運委員長
桐野忠・議運委員長
市長答弁について議会運営委員会が調査
 議会関係者によれば、この日午後1時から開かれた議会運営委員会(桐野忠委員長)では、傍聴人を退席させた中でこの問題について協議。
 テレビカメラが入り、報道各社がテーブルに録音機を設置する中で行われた記者会見での発言に関し、市長が議事録に残る市議会本会議で事実と異なる答弁をしたとの指摘について、正副委員長を中心に調査していくことを決めました。
テレビカメラが入り、テーブルに報道各社の録音機が置かれた中で行われた川合善明市長(左)の記者会見=5月20日、市役所内の記者クラブで
テレビカメラが入り、テーブルに報道各社の録音機が置かれた中で行われた川合善明市長(左)の記者会見=5月20日、市役所内の記者クラブで
 
< 過去のニュース短信へ >     <ニュースの窓へ>     <トップページへ>