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岸啓祐市議が議運委員を辞任
 議運の決定無視して市長らに意見
      2015年09月30

吉田光雄議長
岸啓祐市議
岸啓祐市議
荻窪利充市議
荻窪利充市議
岸啓祐市議が議運委員を辞任
 30日開かれた市議会(吉田光雄議長)の第四回定例会(9月議会)最終日で、自民党の岸啓祐市議(65)が一身上の都合を理由に議運の委員辞任を申し出、全会一致で許可されました
 後任には、同じ自民党の荻窪利充市議(47)が選任されました。

片野広隆市議
片野広隆市議
発端は介護申請めぐる一般質問
 事の起こりは9月11日(金)。
 片野広隆市議(民主党)が一般質問で、昨年度は市民から出された介護申請のうち75.6%にあたる9,630件が法で定められた1カ月以内に認定できず、そのうちの5,426件については遅延通知すら発送されていなかったことについて指摘。
 「いったい、介護保険法第○条○項に基づいて送っていないのか」などとただしました。

風間清司副市長の答弁で混乱は収束
三上喜久蔵・議運委員長
三上喜久蔵・議運委員長
 これに対し、庭山芳樹・福祉部長が混乱して「第27条第11項です」などと答えたため(注:同項は30日以内の認定義務および文書による遅延通知の必要性について定めたもので、送付しない根拠についての条項はない)、片野氏が答弁に納得せず議会が中断。
風間清司副市長
風間清司副市長
 直後に開かれた議会運営委員会(三上喜久蔵委員長)で、本会議再開直後に風間清司副市長が「法律に違反していることは認識している」「迷惑をお掛けしている市民の皆さまにお詫びします」「調査員を増やすなど遅延の改善に努力する」などの3点を約束する答弁をすることで全会派の合意が図られ、一連の混乱が収まった経緯がありました。

岸啓祐市議
岸啓祐市議
市長・副市長・部課長らに答弁変更を意見
 ところがその週明け、自らも議運のメンバーである岸市議が、川合善明市長や風間副市長・担当の部課長らに「11日の副市長答弁は不必要な内容だった」旨の、議運の合意を全く無視した意見を伝えたことが後に発覚。
 「もう済んだことですから」などと取り合わない市長・副市長・部課長らに対し、岸氏が独自の答弁案をメモで示すなどして答弁を変えるよう働き掛けたことも明らかになりました。

「合議制の基本無視した許し難い暴挙」
吉野郁惠市議
吉野郁惠市議
 この行動が29日午後と30日午前に開かれた議会運営委員会で問題になり、各会派から「合議制の議会の基本を無視した暴挙で、容認することはできない」「会派を代表して出席している委員が全会一致で合意した内容を否定する意見を理事者に述べるなど、あってはならないこと」「今後、議運での自民党の意見は信用できなくなる」など、行動を非難する発言が次々と。
 当の岸啓祐委員は欠席し、同じ自民党会派から出席している吉野郁惠委員は平身低頭。
 「個人の単独行動で、会派としては知らなかった」「議運を無視した行動についてお詫びします」「議運の委員を辞任させることで、けじめを付けたい」などと謝罪を繰り返しました。

議運の委員辞任で混乱が収まり、予定通り最終日が開かれた本会議場(イラスト)
議運の委員辞任で混乱が収まり、予定通り最終日が開かれた本会議場(イラスト)
委員辞任で混乱収まり最終日開会
 岸氏の委員辞任でぎりぎり混乱が収まり、最終日30日の本会議は定刻どおり午後1時から開会。
 全議案が原案通り可決され閉会となりましたが、古参議員の間では「岸氏は新人議員だが市役所のOBで、現役時代の部下が現在の市幹部なので言いやすかったのでは」「実務の内情をよく知るが故に、市の立場からの意見が出たのでは」「議運の委員という立場が分かっていなかったのでは」などの声が聞かれました。
 
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