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議会の不手際で不毛の空転
 議運を無視して再開時間決める
      2015年09月04

吉田光雄議長
議会空転で執務時間や税金を浪費
 市民の貴重な税金の使い道を検証する決算など、重要案件を質疑する川越市議会(吉田光雄議長)の第4回定例会(9月議会)は4日、午後の質疑が全くできずに空転。
 議運を無視して議長が勝手に本会議の再開時間を決めるという、基本的な手続きを怠った不手際から招いたものでしたが、課長以上の市幹部や議員らの執務時間や税金(給与)が、無意味に浪費されるという事態となりました。

川合善明市長
川合善明市長
再開されないまま市長らが待機
 定例会2日目のこの日は、午前10時から市長が提出した議案に対して質疑が始まり、午前11時47分までに議案13件を質疑。吉田議長の「午後1時から再開」の宣言で午前11時47分から休憩に入りました。
 ところが、再開時間の午後1時から理事者(川合善明市長ら市幹部)や傍聴の市民らが議場に着席して待機するも、一向に始まらず。

代表者会議が長引き本会議開けず
 実はこの時、各会派の代表が集まって非公式に協議する代表者会議が行われており、昼休み中に終わる予定が延びて、本会議再開時間を既に過ぎていました。
 会議がいつ終わるか不確かなため、議会事務局が理事者らに自席待機(各々の職場に戻って再開の連絡を待つこと)を要請。
 代表者会議が終わったのは、午後1時32分でした。

三上喜久蔵・議運委員長
三上喜久蔵・議運委員長
議運の存在無視して再開時間決める
 予定時間を過ぎても本会議が開かれないなど、今回のような異常な事態が発生した場合、議会運営委員会(三上喜久蔵委員長)を開いて再開時間など、今後の対応を話し合うのが本来の姿。
 ところが代表者会議の終了後、議運を無視して「再開時間は午後1時45分」と連絡するよう事務局に指示が出されたために、呼び出された理事者らが本会議場に集まってしまいました。

市長ら着席待機の中、議運で協議
 代表者会議が行われている間、「本会議が開会したら、吉田議長から再開が遅れた経緯について説明をしてから質疑を再開する」との流れで事前に調整をはかっていた議運の三上委員長らは、議運を開く猶予もなく一方的に再開時間を決められたことにびっくり。
議会の不手際で午後の質疑が空転した本会議場(イラスト)
議会の不手際で午後の質疑が空転した本会議場(イラスト)
 議会の運営を司る立場の「議運」の、存在意味すら否定されたかたちとなりました。
 結局、事の成り行きに納得しない議運のメンバーらの声もあり、1時50分から議運を開くことが決定。既に理事者らが本会議場に集まった後でした。
 結局、本会議は再開されないまま、理事者や傍聴者らは本会議場で待機させられることになりました。

傍聴市民らには何の説明もなし
 議運の席上、代表者会議で協議された内容についての報告書類が提出されないことなどをめぐり、中断を挟んで午後4時22分まで紛糾。
 2時を過ぎても再開されないため市長や部課長らは再び自席に戻りましたが、職場の遠い保健所職員や建設部・上下水道局の職員らは会議室で何もできずにただ待つばかり。
 傍聴に訪れた市民は何も知らされないまま放置され、あきれて帰ってしまいました。

明ヶ戸亮太市議
明ヶ戸亮太委員
片野広隆市議
片野広隆委員
誰一人も議会空転の責任問われず
 結局この日は、4時36分から本会議を再開したものの質疑は行われず、7日(月)午前10時から再開することだけを決めて1分足らずで散会となりました。
 議運では明ヶ戸亮太委員(政晴会)や片野広隆委員(民主党)から「代表者会議が議会の再開時間を決めるのはおかしいのではないか」などの声が上がりましたが、最終的には誰一人として議会空転の責任を問われることもなく、何十人もの人間が不毛な時間と貴重な税金が費やされた1日となりました。
 
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