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「考える楽しさ知って」
 川越南高校が大東中3年生に理科教室
      2015年07月07
実験で、冷やした生クリームと冷水を入れたペットボトルを振ってバターを作る中学生ら
実験で、冷やした生クリームと冷水を入れたペットボトルを振ってバターを作る中学生ら

実験を通じ、井上尚先生(右)から生クリームや牛乳の成分、バターとチーズの違いなどについて学ぶ中学生
実験を通じ、井上尚先生(右)から生クリームや牛乳の成分、バターとチーズの違いなどについて学ぶ中学生
中学生が高校の先生から理科の授業受ける
 県立川越南高校(飯田敦校長)で7日午後1時50分から、市立大東中(伊藤博校長)の3年生5クラス163人を招き、理科教室が開かれました。

中高連携の一環として5年前から毎年開催
 中・高連携教育の一環として毎年この時期に行われているこの教室も、今年で5回目。同校では、他の中学校などに教師が出向いての授業なども年に数回行っています。
 この日、中学生らは5つのグループに分かれ、それぞれ50分間にわたり「生クリームから『?』を作ろう」「イオンを考えよう」「磁石と遊ぼう」「光合成で使われる光」「岩石の観察!」の5つの授業に参加しました。

塩酸にオキシフルを加えた試験管の変化を観察する中学生ら
塩酸にオキシフルを加えた試験管の変化を観察する中学生ら
長島安一先生(左)から硝酸ニッケルの水溶液を使った銀イオンの電気分解の説明を聞く中学生ら
長島安一先生(左)から硝酸ニッケルの水溶液を使った銀イオンの電気分解の説明を聞く中学生ら
硝酸銀水溶液にブドウ糖を加えた試験管の変化を観察する中学生ら
硝酸銀水溶液にブドウ糖を加えた試験管の変化を観察する中学生ら
生クリームを振ったらバターができた
 「生クリームから『?』を作ろう」の教室では、井上尚先生が指導。
 中学生らは冷たく冷やした生クリームと冷水をペットボトルに入れ、数分間激しくシェイク。次第に中身が固体と液体に分離、固体を取り出して味見し、自分たちがバターを作ったことを実感していました。
 授業では、生クリームと比べ乳脂肪分の少ない牛乳では振ってもバターになりにくいことやそれぞれの成分、バターとチーズとの違いなどについても学びました。

電気分解の実験通じ、イオンの働き学ぶ
 「イオンを考えよう」の教室では、長島安一先生が指導。
 4〜5人のグループに分かれて座った中学生らは、机に置かれた試験管やシャーレを使って実験。塩酸にオキシフルを加えて銅イオンを作ったり、硝酸銀の水溶液にブドウ糖を加えて銀ができる様子などを観察。
 子どもたちは、長島先生が硫酸ニッケルの水溶液に入れた銅板とニッケル板に通電すると陰極に使った銅板に銀が析出(付着)する様子にびっくり。長島先生の「付着した銀は簡単には落ちません」などの説明に聞き入っていました。
 授業ではこうした実験を通じて、物質が原子からできており、原子が電子を失ったり受け取ったりして変化するイオンの働きなどについて学びました。

コイル状に巻いたニクロム線の両端をカッターで削る中学生ら
コイル状に巻いたニクロム線の両端をカッターで削る中学生ら
吉田栄一先生(右)からコイル状に巻いたニクロム線と針金の電極でモーターを作る説明を聞く中学生ら
吉田栄一先生(右)からコイル状に巻いたニクロム線と針金の電極でモーターを作る説明を聞く中学生ら
ニクロム線や針金で
モーターの原理学ぶ
 「磁石と遊ぼう」の教室では、吉田栄一先生が指導。
 中学生らは一人ひとりに渡されたニクロム線をコイル状に巻き、両端をカッターナイフで削る作業に挑戦。
 電極として使う針金を、ペンチを使って軸受け状に整形。通電するとニクロム線のコイルが回転することを体感し、モーターの原理を学びました。
 授業では、実験を通じてコイル状の金属に通電すると磁極が生じることや、その応用などについて学びました。

すりつぶした青菜から抽出したクロロフィルを使い、光合成で使われる光の色について有山きよみ先生(右)から説明を聞く中学生ら
すりつぶした青菜から抽出したクロロフィルを使い、光合成で使われる光の色について有山きよみ先生(右)から説明を聞く中学生ら
「いろいろなこと学び自分を豊かに」
 「光合成で使われる光」の教室では、有山きよみ先生が指導。
 子どもたちは、乳鉢にホウレン草の葉に溶剤(エタノールとヘキサン)を加えてすりつぶし、ろ紙などを使ってクロロフィルを抽出。直視分光器で、2種類に分離したクロロフィルがそれぞれ、どの色の光を吸収しているかを観察しました。
 授業では、太陽の光にはたくさんの色が含まれていること、それぞれの波長によって性質が異なること、植物の光合成によって私たちの生活には欠かせないエネルギーが作り出されていることなどを学びました。

田口聡史先生(左)から、さまざまな岩石の性質について説明を受ける中学生ら
田口聡史先生(左)から、さまざまな岩石の性質について説明を受ける中学生ら
貝や昆虫・植物などが閉じ込められた化石の実物をルーペで観察する中学生ら
貝や昆虫・植物などが閉じ込められた化石の実物をルーペで観察する中学生ら
岩を変化させる自然の力など学ぶ
 「岩石の観察!」の教室では、田口聡史先生が指導。
 中学生らは、堆積岩や火成岩などが長い年月を経て熱や圧力を受けて化学組成や結晶構造などが変化し、変成岩となった様子をルーペなどを使って観察。
 一人ひとりがスケッチしながら、自然のさまざまな力について学びました。
 また、子どもたちは、貝や昆虫・植物などが閉じ込められた化石など、実物も見て驚いていました。

「理科を通じ、考える楽しさを知って」
 指導にあたった先生らからは「身近な素材に関心を持つことで、いろいろな発見ができることを学んでほしい」「理科をあまり難しく捉えず、なぜ・どうなっているのかと考える楽しさを知ってほしい」「理科は自然の仕組みや力を学ぶ科目。必ず自分とつながっています」などの話が。
 授業を受けた中学生らからは「自分でバターが作れて驚いた。料理に生かしてみたい」「実験が面白かった。またやってみたい」「実験機材が中学校より本格的で、ワクワクした」などの声が聞かれました。
(写真は南大塚の県立川越南高校で)

 
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