川越まつり 2010.05.15

「ありがとう」がうれしかった
 第一小児童らが川越胃腸病院で奉仕体験

野村薬剤部主任と患者別に薬の仕分けを体験する児童ら
野村薬剤部主任と患者別に薬の仕分けを体験する児童ら
血圧のはかり方を教わり実践する児童ら
血圧のはかり方を教わり実践する児童ら
患者の心を和ますバラ園を手入れする児童ら
患者の心を和ますバラ園を手入れする児童ら
池田看護部長に教わり、ベッドメーキングに挑戦する児童ら池田看護部長に教わり、ベッドメーキングに挑戦する児童ら

「誰かの足を洗ってあげるなんて初めて」。入院患者さんからは「ありがとうね」の言葉が
「誰かの足を洗ってあげるなんて初めて」。入院患者さんからは「ありがとうね」の言葉が
第一小4〜6年生26人が参加
 仙波町の川越胃腸病院(望月智行院長)で15日午前10時から正午まで、市立第一小学校(伊藤明校長)の4〜6年生児童26人が医療奉仕を体験しました。

「看護の日」ちなみ3年前から実施
 これは1991年に制定された「看護の日」(5月12日)にちなみ、同院が子どもたちに看護の心や助け合いの心が育つようにと毎年この時期に行っているもので、今回が3回目。
池田五十鈴・看護部長
池田五十鈴・看護部長
須藤秀一・常務理事
須藤秀一・常務理事
野村真実・薬剤部主任
野村真実・薬剤部主任
浜辺聖・整備課主任
浜辺聖・整備課主任
野口亜紀子・事務部アシスタントチーフ
野口亜紀子・事務部アシスタントチーフ
日出間均・第一小教頭
日出間均・第一小教頭
 同院ではこのほか、入院患者の安らぎのため毎年12月にクリスマスコンサートを行っていますが、この際に第一小の児童らが10年以上前から手伝ってきたことから、この奉仕体験に誘ったのがきっかけです。

患者さんの世話や投薬準備など体験
 この日参加したのは同校のJRC(日本赤十字社)委員会のメンバーのうち希望者で、4年生9人(男子2・女子7)、5年生7人(男子5・女子2)、6年生10人(男子5・女子5)の計26人。お父さん・お母さんの送り迎えで病院にやってきました。
 院内では、同校の日出間均教頭や小林真知教諭らが引率。子どもたちは学年混在で5つのグループに分かれ、順番に「ベッドメーキングや患者さんへのメッセージ作成」「投薬準備や病室訪問」「入院患者さんの足浴・手浴」「血圧測定や院内案内の補助」「院内バラ園の手入れ」を体験しました。

体験でも皆、一生懸命
 医療体験を前に児童らは、池田五十鈴看護部長から「看護の日に寄せて」のテーマでナイチンゲールの業績や奉仕の意味などについて、熱心に話を聞いていました。
 入院中でなかなか入浴できない患者さんの足や手を洗う体験では、看護部アシスタントチーフの田口智子さんの指導の下、ポリバケツに張った入浴剤入りのお湯の中で、液体石けんを使ってスポンジで丁寧に足を洗いました。ほとんどの子が「自宅でもこれまでほかの人の体を洗うのは初めて」。皆、一生懸命でした。
 入院中の女性は、代わる代わる足を洗ってくれる子どもたちに目を細めながら、「私にも小4の孫娘がいますが、足を洗ってもらったことはありません。とっても気持ち良かった、ありがとうね」と話していました。

折り鶴に託し患者さんにメッセージ
 薬剤部では野村真実・薬剤部主任の指導の下、入院患者一人ひとりに合わせた薬を選んで仕分け。日付や名前などが印刷されたシールを張って分類していきました。扱うものが薬だけに、子どもたちもちょっと緊張気味。その仕事の重要さを感じている様子でした。
 ベッドメーキングでは、池田看護部長に教わりながら布団やシーツをセッティング。ひもを結んだり、しわが出ないように気をつけながら仕上げていきました。続いて患者さんへのメッセージを書いた折り鶴を作成。池田さんの「自分が入院したときに、こんなことを言ってもらったらうれしいなあと思うことを書けばいいんですよ」のアドバイスに、思い思いの言葉を書き込んでいました。

「薬の仕分けは緊張したけど面白かった」
 バラ園では、浜辺聖・整備課主任からバラの育て方について話を聞き、下草などを抜くなど手入れを体験。ちょっと汗をかきながら「庭がきれいに手入れされていると、入院していても気持ちいいと思う」などと話していました。また、野口亜紀子・事務部アシスタントチーフと一緒に院内を周り、ちょっと照れながら外来患者や見舞客などの案内も体験。訪れた人が行き先探しで困らないようにする大切さも学んでいました。
 武藤彩加さん(4年)は「家でも自分の布団は自分で敷くけど、病院のベッドはしわが出ないようにするのが難しかった」、末廣奈々子さん(同)は「薬の用意をするのが緊張したけど、面白かった。将来はここで働いて人のために役に立ちたいと思いました」などと話していました。

奉仕体験を終え、アンケート用紙に書き込む児童ら
奉仕体験を終え、アンケート用紙に書き込む児童ら
須藤常務理事らの話を真剣な表情でに聞く児童ら
須藤常務理事らの話を真剣な表情でに聞く児童ら
「ありがとう」がうれしかった
 最後に、子どもたちは奉仕体験を終えた感想をアンケート用紙に記入。
 成川遙さん(5年)は「きれいなベッドや折り鶴に書いたメッセージで喜んでもらったり、花の手入れで庭がきれいになって患者さんに喜んでもらえるような仕事ができて楽しかった」、厨夏海さん(4年)は「患者さんの足を洗って『ありがとうね』って喜んでもらえてうれしかった」などと話していました。
 池田看護部長は「人間にとって一番大切なことは、人に親切にするとか仲良くする、思いやりを持つといった、目に見えない気持ちを持つことです。お金は人のためになることを頑張った結果に付いてくるものなんですよ」などと話していました。

(写真は仙波町の川越胃腸病院で)

 <ニュース・スケッチへ>        <タイムカプセルへ>