2010.01.05
初荷に競り手の掛け声響く
埼玉川越総合地方卸売市場
続々と入荷する鮮魚は「相対」形式で取り引きされ仲卸に
30本のマグロが次々に競りに掛けられ
齋藤實・営業本部長
新年初市で挨拶し三本締めで祝う武副組合長(手前)ら
武伸光・副組合長
全国各地から川越に初荷が続々到着
大袋の埼玉川越総合地方卸売市場に5日、全国各地から新鮮な魚介類や青果の初荷が入荷。マグロや地場産の青果などの初競りが行われました。
生鮮魚は「相対売り」で取り引き
魚介類は、午前3時ごろをピークに全国各地から続々と到着。競りが行われるのはマグロだけで、他は事前に商談を済ませる形の取り引きが7〜8年前から主流となっており、価格変動の激しい生鮮魚のみがその場で値決めをする「相対(あいたい)売り」という形で仲卸業者が買い取っていきます。
今年はキロ800円から3500円までのマグロ30本が入荷
キロ3,500円以上の指値が付いた、一番脂の乗った本マグロ
競り人の掛け声にも高価な本マグロの反応はいまひとつ
不漁で入荷は半分、サバは3倍に急騰
今年は、昨年末に"しけ"が続いていたため漁ができず、この日入荷した鮮魚は例年の半分程度。そのためサバに至っては、通常キロ400円前後のものがキロ1,200円前後と3倍に急騰。サイズも25cm程度と小ぶりとか。スルメイカも入荷が少なく、通常キロ2,000〜2,500円のものがキロ3,000〜3,500円と5割ほど高いといいます。
「健康・感謝・希望の3Kで乗り切ろう」
午前4時40分、各々がせわしなく続けていた荷受け作業の手を止め、市場職員や仲卸業者らが場内に集まって恒例の新年挨拶。川越水産市場の齋藤實・営業本部長が「今はいろいろ厳しい状況にあるが、皆さんの協力で何とか市場を繁栄させていきたい」、川水仲卸人組合の武伸光副組合長が「今年も厳しい1年が予想されるが、健康・感謝・希望の3Kをキーワードに乗り切っていきたい」と挨拶し、三本締めで初市を祝いました。
最高値の本マグロは折り合い付かず
この日、初競りに掛けられたマグロは本マグロ4本とメバチマグロ26本の計30本。昨年より10本少ない入荷となりました。キロ800円からのメバチマグロは次々に競り落とされていきましたが、不景気のあおりで高価な本マグロの勢いは弱く、キロ3,500円以上の指値が付けられていた最も脂の乗ったアルジェリア産の本マグロ(53.9kg)は折り合いが付かず、競り後の値段交渉に持ち越されました。
青果部は万歳と三本締めの両方で初市を祝うのが恒例
新年初競りを祝い挨拶する芦澤隆樹・川越ベジフル社長(左)
青果部は万歳三唱と三本締め
青果部門も
未明から初荷が続々到着。ほとんどが事前の商談が済んでおり、競りが行われたのは地場産の青果のみ。
初競りに先立ち午前6時55分から新年挨拶が行われ、青果卸売市場の芦澤隆樹・川越ベジフル社長が「今年前半は特に厳しいものになると予想されているが、川越市場は元気を出して新年を過ごしたい。真価を問われる年で、川越も今のままでは良くないと思う。私たち卸売業者も対象を変えるなどしてアプローチしていかないと、市場は立ちゆかなくなる。官民一体となってこの市場を盛り立て、生き残っていきましょう」と決意を述べ、恒例の万歳三唱と三本締めで初市を祝いました。
貴重な物流拠点、運営が課題
県西部9市町などが出資する第三セクターの埼玉川越総合地方卸売市場(粕谷圭介社長)
は、昨年12月の臨時株主総会で、144億1,080万円を出資している川越市が財政改革の一環で今年度内に1億円に減資する議案を可決するなど、生鮮の貴重な物流拠点をいかに有効活用していくかが課題になっています。
(写真は大袋の埼玉川越総合地方卸売市場で)
青果は地場産のみ競りで取り引きされ仲卸に
次々に競り落とされていく地場産の青果
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